【テニス】一流選手のフォアハンドは回転で打たない。

【テニス】一流選手のフォアハンド

「フォアハンドはカラダを回転させて打つ」と思っている方、今回の記事は必見です!

当店のブログでフォアハンドはカラダを回転させて打つのではなく「後ろに引いて前に押し出して打つ」とお伝えしていますが、初めて聞く方もいるかと思いますので、一流の選手がどのように打っているのかを確認しながらご説明していきます。

エイト君

一流選手の動きは無駄がなく美しい!

美しい動きは、プレーに影響を与えるだけではなく、怪我の予防、または膝や肘の痛みの改善にもなります。

この記事でわかること
  • 正しいフォアハンドの打ち方
  • ボールに力を与えられる打ち方
  • 膝や肘に負担をかけない打ち方
目次

回転で打っている人の特徴

一流選手の動きの前に、私が「この方は回転を意識しているな」と感じる動きをご案内します。
※右利きの場合です

  • テイクバックで右脚を支点に背中側を振り返るぐらい回っている
  • テイクバックで腕を背中側に引いている
  • 左足または右脚を支点にコマのように打っている
  • 打った後、左のつま先が打った方向とは違う方を見ている

テイクバックで上記のように動いていれば、打つ時は必然的に上記のような動きになります。

エイト君

テイクバックで全てが決まると言ってもいいぐらいですね。

アルカラス選手のフォアハンド

ウィンブルドン選手権でジョコビッチ選手を破り優勝した、カルロス・アルカラス選手のフォアハンドを見ながら解説していきます。

この選手はフラットもスピンもどちらも威力のある球を打てる素晴らしい選手ですね。

両方を打ち分けられることは難しいと言われているのに、若いアルカス選手はなぜできるのか?

「後ろに引いて前に押し出して打つ」ように腕と股関節を使えているから!

※後ろとは背面のことではなくコートの後ろ、前とは相手コートになります

では写真を2枚見てみましょう。

アルカラスのテイクバック
アルカラスのフォアハンド

テイクバックの流れの写真になりますが、横を向いているだけで腕も体幹も股関節もそこまで捻られてはいません。

それでは細かく説明していきます。

(1枚目の写真)正面から横へ向くため回転しているように見えますが、左を軸足にして横に向く。
左足を軸にすると反動で右手が挙げやすくなるのと、右脚で地面の力をもらうための予備動作になります。

(1枚目の写真)手と腕は少し背中側に引いてはいますが、脇を開けて右後方に上げる。
相手コートは前にあるため回転を意識して捻りすぎるとベクトルがズレるので、後方に引くことでボールに十分な力が加えられます。

(2枚目の写真)右股関節で右後方にしゃがむ。
股関節を伸ばす力・左方向(前方)に押す出す力を得るためにしゃがむのですが、右脚を支点に回転するとこの力はもらうことはできません。

このテイクバックができたら「後ろから前に押し出して打つ」はできたも同然なのですが、コマの意識が強い方が多いので、次の写真をご覧ください。

アルカラスのフィニッシュ

ボールは映っていませんが打ちに行っている写真です。
結構前から打ちに行ってるんですね…

アルカラス選手は右足を使っていますがコマのように回っていません。

2枚目の写真で説明しましたが、テイクバックで右後方にしゃがみ右下半身でジャンプするように地面を右後方に押して伸び上がりながら打ちに行っています。

実際、アルカラス選手は軽くジャンプをして打っているシーンをよく見かけますので、それほど地面を押しているのだと思われます。

右後方に押すと左前方に力を加えられます=相手コートに力を加えることになります。

強いボールを打つには下半身の使い方が重要です。

腕の使い方ですが、カラダの前側で打っているので、振るのではなく叩くイメージで打っていると思われます。
腕を回して打とうとすると真っ直ぐ飛ばず左側に飛んでしまいますし、スピードに乗った縦回転はかけられません。

右後方にしゃがむ

左足の使い方や手の挙げ方はYouTubeでアルカラス選手の動画を見ていただければわかると思いまし、この動きはテニスコーチに聞いていただく方が良いかと思いますので、今回はしゃがみ方をご説明いたします。

スクワットは股関節の動き作りにはとてもいい種目なのですが、上体を倒しすぎるのでテニスの動き作りには生かされないことがあります。

では、下記の動画をご覧ください。

お尻を後ろに突き出そうとすると上体が倒れてしまいますので、右下にしゃがむことを意識してください。

ここで重要なのはスネが斜めのまま!

この斜めのまましゃがむことで、地面を右後方に押すことができます。

2つ目の動画はお尻を突き出そうと意識が強いため、上体が倒れてしまう悪い例です。

まとめ

アルカラス選手はカラダを回転させて打っていないことがお分かりになったと思いますが、一連の流れで見た方がより理解できますので、今回の説明を参考にしながらアルカラス選手のフォアハンドの動画をご覧ください。

確かしかに腕や脚を動かすときは回転動作は行いますが、それは関節内の動きであって、あえて動かしているのではありません。

腕や脚を上げるとき回転させてませんよね?
でも回転しているように見えます。

エイト君

そう見えるだけなんです!

ご自身で行わないといけない動きは(右利きの場合)「右後方に引いて左前方(相手コート)に押し出す」ことです。

あとはフラットなのかスピンなのかで打ち方を使い分けるだけ。

ちょっとしたカラダの使い方が違うだけで、全く違うプレーになります。

ぜひ一流の選手の動きを参考にプレーしてみてください。

茅ヶ崎のパーソナルトレーニングジム
8cLab
パーソナルトレーニングコース
カラダの使い方を学ぶ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次